第8日
平成25年8月22日
第21番 日輪寺
いよいよ板東33観音霊場で一番の難所と云われる第21番日輪寺に挑戦。しかしよく考えてみると一番の難所とは現代の定義か。18番の中禅寺のほうが山は高いし、下から歩いて行くのは相当な苦労があったと思われる。今はバスですぐ近くまで行けるから難所では無くなってしまっている。
日輪寺も幸い途中まではバスが通じているのでそれほど難しい所ではない。ただ、バスの本数が限られているのと水郡線の列車便数も少ないので慎重な計画が必要。
この日は水戸発の水郡線の時刻に合わせ、いつもより1時間ほど遅い3番電車に乗って水戸9時22分発の郡山行きで常陸大子に着いたのが10時37分。駅前から黒沢・蛇穴行きのバスに乗り、終点の蛇穴に着いたのは11時25分。帰りのバスは約4時間後に出る。
バス停の100メールぐらい先に鳥居があり、八溝山への林道がある。鳥居は八溝山山頂にある八溝嶺神社のものである。林道は幅もあり、かなり大きなバスも登っていた。この道をてくてくと歩いて登る。第6日の出流観音で出会った人にここは山蛭が出ることがあると聞いていたので安全のため麦わら帽子に虫よけネットの出で立ちであった。道はバスが通る位であるから完全に舗装されているが、3kmぐらい登ったさきから昔の登山道で現在ハイキングコースになっている道があり、林道をショートカットする形になっている所があったのでそちらを通るが、先のほうは細く危険な場所もあったのであまりお奨めできない。林道に戻ってすぐに、下から4kmぐらいの所に駐車場があり、その手前に日輪寺への参道の入口がある。そこから日輪寺まで1.2kmと書いてある。林道を通っても日輪寺まで行けるがそれだとさらに4kmぐらいかかり、帰りのバスが心配なので躊躇なく参道を選ぶ。ここからは標高差で50mぐらいと思っていたが、なんと参道は一旦、沢までどんどん下り、山葵田らしい所で沢を横切り、そこからの登りになる。道は山の中の登山道であるが、まあ普通の登りの山道である。参道への別れ道から30分ほどで日輪寺の門前に到着。バス停からは1時間40分程度であった。
八溝嶺神社
八溝山山頂
御夫婦は東京・町田の人で黒羽の雲巌寺からこちらへこられ、これから宇都宮の大谷寺に行かれるとか。結局、常陸大子の駅まで送っていただき感謝・感謝であった。
常陸大子の駅には予定よりかなり早い14時半過ぎに着いたが、水郡線の水戸行きは14時台はゼロ、1時間以上待って水戸経由で帰宅する。それでもバスで帰るより1台前の列車であった。
一番の難所の日輪寺もこのようにしてクリアー。
日輪寺由来
本堂
参拝を終え、帰り支度をしていると先程の御夫婦のご婦人が、ご親切にもこれからまた歩いて降りるのは大変だからよかったら下まで乗って行って下さいとおっしゃるのでご厚意に甘えて同乗させて頂いた。途中、八溝山の頂上に寄り、展望台にも登ったが、生憎天気が悪く見晴らしはイマイチであった。天気が良ければ富士山から安達太良辺りまで見れるそうだ。また、山頂に鎮座する八溝嶺神社にも参拝できた。
日輪寺正面
常陸大子駅前のバス
蛇穴バス停
八溝山登山口
日輪寺参道入口
日輪寺は駐車場の上段に本堂とその右手に古いお堂、左手にも古い建物があるが、住職は本堂におられる。
ここまで登ったのでシャツは汗ビッショリ。先ずは四阿で裸になり体を手拭いで拭き、シャツを干して昼食を取る。この時、中年?の御夫婦が車で登ってこられ、先に本堂に参拝された。こちらも食事を済ませ、まだ濡れているシャツを着て参拝する。