長年の夢であった四国八十八ケ所の巡礼も満願になり、高野山へのお礼参りを残すのみとなったので、次は観音霊場の巡拝を思い立ち、先ずは手近な板東３３観音札所を回ることにした。
板東３３観音札所は鎌倉時代に開設されたもので、関東一円に分布している。現在の都県別では神奈川県が９ケ寺と最も多く、次いで千葉県が７ケ寺、茨城県が６ケ寺、栃木県と埼玉県が各々４ケ寺、東京都が１ケ寺となっている。しかし、これを設立の鎌倉時代の国別にすると１番の杉本寺から８番の星谷寺までが相模、９番の慈光寺から１４番の弘明寺までが武蔵、１５、１６番が上野、１７番から２０番が下野、２１番から２６番が常陸、２７番から２９番が下総、３０番から３２番が上総、３３番が安房と鎌倉を中心とした時計回りに並び、安房から東京湾を横切って鎌倉に戻るルートで構成されている。

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四国八十八ケ所の巡礼ではお寺間の移動は主としてツアーのバスで快適であったが、今回は関東一円と比較的近場なので公共交通機関を利用することとした。
以下は其の巡拝の結果で、参拝に利用した交通機関の情報もやや詳しく述べた。